年齢やライフステージの変化とともに、骨盤底筋は少しずつ弱っていきます。出産後の回復や尿もれ対策、体幹の安定などに大きく関わる大切な筋肉ですが、普段は意識することが難しく、正しく鍛えるのは簡単ではありません。骨盤底筋をトレーニングする方法として、医療現場で推奨されるのが骨盤底筋訓練(いわゆるケーゲル体操)です。
しかし、正しくできている人は意外と少なく、ある研究によると正しく骨盤底筋を収縮できた人は49%でした。そんな骨盤底筋を自宅で手軽に、しかもスマホと連動して“見える化”しながら鍛えられるのが、今回ご紹介する「イーケーゲル」です。
ケーゲルベルとの違い
骨盤底筋を鍛える器具といえば、前回のブログで紹介したケーゲルベルが知られています。ケーゲルベルは、物理的な重りを使って筋肉に負荷をかけるタイプです。腟内にベル型の本体を挿入し、外側にぶら下げたウェイトが落ちないように筋肉を締めることでトレーニングを行います。物理的抵抗によって筋力アップを狙う仕組みです。
一方、今回紹介するイーケーゲルは電子センサーを搭載したデジタル型のトレーニングデバイスです。腟内に挿入された本体が骨盤底筋の動きをリアルタイムで感知し、Bluetoothで専用アプリにデータを送信します。筋肉の動きを数値やグラフで確認しながら、効率的に鍛えることができます。
イーケーゲルの仕組みと特徴
イーケーゲルの本体はコンパクトで滑らかな形状をしており、腟内に快適にフィットします。内蔵された高感度の圧力センサーが筋肉の収縮と弛緩による腟圧の変化を測定し、測定結果やエクササイズした時間などを全てアプリ内のカレンダーで管理できます。グラフ表示されるので、トレーニングによる変化が確認できます。アプリには初心者向けから上級者向けまで複数のトレーニングプランがあり、ゲーム感覚で行えるエクササイズや、振動によって締めるタイミングを知らせる機能も搭載されています。トレーニング後は振動を使ったマッサージ機能も利用できます。
医薬品医療機器法に基づいた医療機器として正式に認められている製品です。

あき爺
専用アプリで、骨盤底筋の状態を客観的に把握できるので、効果的なトレーニングが可能だね!

ゆみ婆
測定の数値が記録されるので、トレーニングの効果が“見える化”される点がいいわ。
使用方法
使い方はシンプルです。本体とスマートフォンをペアリングし、器具を清潔に洗浄してから腟内に挿入します。アプリでトレーニングプログラムを選び、画面や音声ガイドの指示に従って筋肉を締めたり緩めたりします。1回の所要時間は2〜8分程度と短く、毎日または週数回の継続が推奨されています。使用後は中性洗剤や専用クリーナーで洗浄し、よく乾かして保管します。イーケーゲルについて、もっと詳しく知りたい方は次のサイトを参考にしてください。
使用上の注意
体調がすぐれないときや妊娠中、婦人科系疾患や腟炎がある場合には使用を控える必要があります。また、過度な力みや長時間の連続使用は筋肉や粘膜を傷める恐れがあるため注意が必要です。違和感や痛みを感じた場合は直ちに中止し、必要に応じて医師に相談しましょう。挿入や取り出しは必ず清潔な手で行い、衛生管理を徹底することが大切です。
期待できる効果と用途
イーケーゲルは、尿もれや頻尿の改善、産後の回復、更年期に伴う筋力低下予防、体幹の安定、さらには性交時の感覚改善など、多方面での効果が期待できます。特に、自分の筋肉の状態をデータとして把握できるため、正しいフォームの習得やモチベーションの維持に役立つのが大きな魅力です。イーケーゲルのような骨盤底筋訓練器具が尿もれに効果があることは、科学的に証明されています。興味のある方は次の関連記事を読んでください。
価格とコストパフォーマンス
価格は販売店やセット内容によって異なりますが、おおむね1万5千円から2万円程度です。重り式のトレーニング器具に比べると高めですが、トレーニング効果を“見える化”できるスマート機能と継続のしやすさを考えると、コストパフォーマンスは高いといえます。アマゾン、楽天、Yahooで価格が異なります。次のサイトで価格を比較してみてください。
まとめ
イーケーゲルは、従来の物理的な負荷を使ったケーゲルベルとは異なり、スマホと連動して骨盤底筋の動きをリアルタイムに可視化できる点が大きな魅力です。短時間で効率よくトレーニングできるため、忙しい日常の中でも続けやすく、尿もれの改善や産後の回復、体幹の安定など幅広い効果が期待できます。価格はやや高めですが、データによる確認とモチベーション維持ができることを考えると、コストパフォーマンスは十分に高いといえます。自宅で安心して骨盤底筋を鍛えたい方に、イーケーゲルは新しい選択肢となるはずです。
イーケーゲルについて、もっと詳しく知りたい方は次のサイトを参考にしてください。