みなさんは「口内洗浄器(ウォーターフロッサー)」をご存じでしょうか?
最近では、Amazonなどの通販サイトでも売れ筋ランキングに登場し、注目を集めているオーラルケア製品です。今回は、そんな口内洗浄器の仕組みや使い方、そして歯周病との関係について詳しくご紹介します。

歯ブラシでは届かない場所にアプローチ
歯ブラシや歯間ブラシで丁寧に磨いていても、歯と歯ぐきの間や歯の根元にどうしても歯垢や食べかすが残ってしまう――そんな経験はありませんか?
私自身、毎食後しっかり歯を磨いているつもりでも、半年に一度の歯石除去の際には、下の前歯の裏側に必ず歯石がついていると指摘されます。年2回の通院で約5,000円の出費です。少しでも歯科医院に頼らずケアができたら…という気持ちで、口内洗浄器に興味を持ちました。
口内洗浄器とはどんなもの?
口内洗浄器は、水流や空気圧を使って、歯と歯ぐきの隙間、歯周ポケット、矯正器具の周囲などに溜まったプラークや食べかすを除去するケア機器です。
特に、矯正中の方や、インプラント・ブリッジがある方、歯周病の予防や再発防止を考える方におすすめです。
動作の仕組みはシンプルです。水を圧縮してノズルから噴射し、勢いのある水流が歯と歯ぐきの境目の汚れを洗い流します。製品によっては、パルス水流や気泡を混ぜたマイルドな水流を選べるものもあり、歯ぐきへの刺激を抑えつつマッサージ効果も期待できます。
実際の使い方は?
使用する際は、水タンクに水またはぬるま湯を入れてセットし、ノズルを口にくわえた状態で電源をオンにします。
初心者は水圧を弱めに設定し、歯間や歯ぐきのラインに沿ってゆっくり動かしていくのがコツです。口内洗浄器について、もっと詳しく知りたい方は次のサイトを参考にしてください。
価格と人気商品は?
口内洗浄器の価格帯はさまざまで、中国製のシンプルなモデルなら3,000円前後、日本製や欧米ブランドの高機能モデルになると1〜2万円台になります。Amazonの売れ筋ランキングでは、超音波タイプよりも水流タイプの製品が人気で、ランキング上位モデルは月に1000〜3000台も販売されています。
歯石除去の通院費用と比較しても、長い目で見れば経済的と感じる人も多いでしょう。アマゾン、楽天、Yahooで価格が異なります。次のサイトで価格を比較してみてください。
歯周病とは?放置してはいけない国民病
ここで、口内洗浄器がなぜ注目されているのか、その背景にある「歯周病」について触れておきましょう。
歯周病は、歯と歯ぐきの境目にある「歯周ポケット」に細菌が入り込み、歯ぐきに炎症を起こす病気です。進行すると、歯を支える骨(歯槽骨)まで破壊され、最終的には歯が抜けてしまうこともあります。初期には自覚症状がほとんどないため、気づいたときにはかなり進行しているケースが多いのです。
厚生労働省の調査によると、2023年時点で歯周病の患者数は1135万人を超えており、高血圧に次いで2番目に多い国民病と言える状態です。しかも年々増加傾向にあります。

歯周病の原因とリスク
主な原因は、歯垢(プラーク)とそれが固まった歯石です。プラークは細菌の塊で、1g中に約1000億個もの細菌が存在すると言われています。
放置すると唾液中のカルシウムと結びつき、歯石へと変化します。歯石の表面にはさらにプラークが付きやすくなり、悪循環が始まります。
また、歯周病は口の中だけの問題にとどまりません。進行すると、糖尿病、心臓疾患、妊娠合併症、関節リウマチ、慢性呼吸疾患など、全身の健康にも悪影響を及ぼすことがわかっています。

あき爺
オーラルケアは、毎日続けることが大事だな!
歯周病は予防できる!そのために大切なこと
幸いにも、歯周病は予防可能な病気です。早期発見と日常的なケアがとても重要であり、毎日の歯磨きに加えて、口内洗浄器を活用することで、より効果的なプラーク除去が期待できます。
歯ブラシでは届かない部分にもしっかり水流が届くため、歯ぐきのマッサージ効果とあわせて、歯周病の予防や進行抑制に役立つでしょう。
まとめ
口内洗浄器は、単なる便利グッズではなく、歯周病対策としても非常に有効な商品です。価格も手頃な製品が多く、自宅でのケアの質を大きく向上させてくれます。
歯科医院での定期検診とあわせて、毎日のオーラルケアに取り入れてみてはいかがでしょうか。
口内洗浄器について、もっと詳しく知りたい方は次のサイトを参考にしてください。