三角クッションのイビキ効果

私は長年イビキに悩まされてきました。若い頃からかいていたのですが、年齢を重ねるにつれてひどくなり、ついには妻から「うるさくて眠れない」と言われるようになりました。そこで、イビキ専門のクリニックに相談に行き、マウスピースを作ることになりました。
確かに、マウスピースには一定の効果がありましたが、完全にはイビキを止めることができませんでした。そこで次に注目したのが「寝姿勢」です。

イビキは寝姿勢でも変わる?

いろいろな枕を試しました。後頭部から首にかけて凹んだ形の“安眠枕”や、抱き枕も使ってみましたが、どれも思ったほどの効果は感じられませんでした。
一方で、会社の昼休みに椅子に座って少し仮眠を取るときは、なぜかイビキをかいていないようなのです(同僚談)。ここで「上半身を少し起こした状態で眠ると、イビキが出にくいのでは?」という考えが浮かびました。
そこでAmazonで見つけたのが「三角クッション」です。

三角クッションってどんなもの?

三角クッションは、もともと逆流性食道炎の対策として開発された傾斜のある枕です。マットレスや布団の上に置いて、上半身や脚をゆるやかに持ち上げることで、体位を変化させるというシンプルな構造です。中には高反発や低反発のウレタンフォームが入っている製品もあります。表面にはカバー付いていて、洗えるものが多く、扱いも簡単です。
形は直方体を斜めに切ったような形で、角度はだいたい20~30度、高さは10~20cmくらいのものが主流です。肩から背中まで支えることで、首が折れ曲がりにくく、気道を広く保ちやすくなります。
この傾斜によって舌や軟口蓋が気道に落ち込みにくくなり、呼吸が楽になるのです。また、胃よりも食道の入口が高くなるので、胃酸の逆流も防ぎやすくなります。つまり、イビキだけでなく、逆流性食道炎や鼻づまりなどの不快感にも効果的というわけです。

私が選んだ三角クッションとその効果

私が購入したのは、Qucoverというメーカーの三角クッションです。Amazonで3,984円でした。数ある製品の中からこれを選んだ理由は、価格が手ごろで、角度が大きめ(約17度)、横幅が60cmと広く、口コミで「イビキに効果があった」という声が多かったからです。
使い始めは少し独特のニオイがしましたが、一度洗濯したら気にならなくなりました。使ってみると、角度も幅もちょうどよく、快適に眠れます。少し滑りやすいので、頭の位置がずれやすいのが気になるところです。
以前は仰向けで寝るとイビキがひどかったので、いつも横向きに寝ていました。でもこのクッションを使うようになってからは、仰向けでもイビキが出なくなりました呼吸が楽になったおかげか、眠りが深くなった気もします。夜中にトイレで目が覚める回数も減り、睡眠の質が上がったと実感しています。

三角クッションの使い方と注意点

使い方は簡単で、布団やベッドの頭側にクッションを置き、頭だけでなく肩や背中の一部までしっかり乗せて寝ます。首の角度が自然になるように調整します。
角度が急すぎると首が前に倒れて気道が逆に狭くなる場合があるので、無理せず自分に合った角度を探すことが大切です。暑がりの人は通気性の良い素材やジェル入りのタイプを選ぶと、より快適に使えます。

イビキ以外にも役立つ万能クッション

このクッション、実はイビキ対策だけではなく、いろいろな用途に使えるんです。例えば:
 ・逆流性食道炎や副鼻腔炎の就寝時サポート
 ・心不全や呼吸器疾患による“起座呼吸”の補助
 ・妊娠中の安楽な姿勢のサポート
 ・在宅ワークや読書時の背もたれ
 ・脚のむくみ対策
など。ひとつ持っておくと、かなり活躍の場が広がります。
価格帯は、安いもので2,000円台から、高機能モデルは1万円〜2万円、介護用などの専門モデルではそれ以上のものもあります。

まとめ:イビキに悩む人は試す価値あり

三角クッションは、「体位」をうまく活かしてイビキを軽減してくれる商品です。首から背中までをやさしく支え、気道や胃の位置を重力の力で整えてくれる。そんな工夫によって、イビキや眠りの質に変化をもたらしてくれました。
マウスピースとの併用や、寝る姿勢の工夫、生活習慣(禁酒、体重管理、鼻のケア)とあわせて取り入れれば、静かな夜を取り戻す一歩になるかもしれません。